乾燥と肌荒れに効く!薬局で買えるおすすめのスキンケア医薬品

保湿剤セレクト

うるおい ガサガサ カピカピ
製品名 ビーソフテンαローション ケラチナミンコーワ乾燥かゆみクリーム20 プロペトピュアベール
有効成分 ヘパリン類似物質0.3% 100g中 尿素20g、ジフェンヒドラミン1g、グリチルレチン酸0.3g 日局 白色ワセリン 100g
包装 50g 140g 100g
特長 有効成分単剤 かゆみ止め成分配合 有効成分単剤
効能効果 手指のあれ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症等(略) かゆみを伴う乾燥性皮膚(成人・老人の乾皮症) 手足のヒビ,アカギレ,皮膚のあれ,その他皮膚の保護
価格リンク

乾燥と肌荒れに効く!薬局で買えるおすすめのスキンケア医薬品

乾燥肌・肌荒れの原因と対策

乾燥肌や肌荒れは、季節や生活環境によって起こりやすく、どなたにも身近な悩みです。特に冬場の寒さや暖房、エアコンなどによる乾燥、日常の摩擦や洗いすぎなどが重なることで、肌の「バリア機能」が弱まりやすくなります。

この「バリア機能」とは、肌が外部の刺激や異物から体を守り、内側の水分を保つ働きのこと。バリア機能が低下すると、外からの刺激に敏感になり、かゆみや赤み、ひび割れなどの症状が出やすくなります。

高齢者や小さなお子さん、アトピー性皮膚炎の傾向がある方は、もともと皮膚の水分を保つ力が弱いため、乾燥や肌荒れが悪化しやすい傾向があります。乾燥肌の主な原因のひとつが、皮膚から水分が逃げてしまう「経皮水分蒸散量(TEWL)」の増加です。経皮水分蒸散量(TEWL)とは、皮膚から失われる水分の量のことで、バリア機能が落ちると、この水分のロスが増えてしまいます。

乾燥やバリア機能の低下が続くと、まれに皮膚のトラブルや感染症を起こしやすくなることがあります。早めのケアを心がけましょう。

乾燥や肌荒れの予防には、こまめな保湿が大切です。特にお風呂上がりや手洗い後など、肌がまだしっとりしているタイミングで保湿剤を塗ると、うるおいが逃げにくくなります。摩擦や強い洗浄は避け、やさしく丁寧なスキンケアを意識しましょう。

乾燥肌の主な症状

乾燥肌は、カサつきや粉をふいたような状態から始まり、進行するとかゆみや赤み、ひび割れなどが現れることがあります。主な症状は次の通りです。

  • 皮膚が白っぽくカサカサする
  • かゆみやヒリヒリ感がある
  • ひび割れや赤みを伴うことがある

こうした症状が見られたら、早めに保湿ケアを始めることが大切です。症状が長引いたり悪化した場合は、医療機関への相談も検討しましょう。

肌バリア機能の大切さ

肌には、外部の刺激や異物から体を守る「バリア機能」があります。この機能がしっかり働いていると、肌はうるおいを保ちやすくなります。しかし、乾燥や摩擦、紫外線、加齢などの影響でバリア機能が弱まると、水分が逃げやすくなり、刺激による炎症も起こりやすくなります。

バリア機能を守るためには、保湿だけでなく、過度な洗浄や摩擦を避けることも大切です。洗顔や入浴の際はぬるま湯を使い、やさしく洗うようにしましょう。タオルで拭くときも、こすらず押さえるように水分を取るとよいでしょう。

乾燥肌・肌荒れのケアにおける医薬品の役割

薬局やドラッグストアで購入できるスキンケア医薬品には、乾燥や肌荒れの改善や予防を目的としたさまざまな成分が配合されています。代表的なものは、尿素、ヘパリン類似物質、ワセリンなどです。これらは、医薬品や医薬部外品、化粧品として販売されていますが、特に医薬品は科学的根拠に基づいた保湿効果やバリア機能のサポートが期待できます。

これらの医薬品は、症状が軽いうちから使うことで、悪化の予防や早期改善に役立ちます。ただし、症状が強い場合や、赤み・腫れ・痛みを伴う場合は、自己判断で使い続けず、早めに皮膚科専門医にご相談ください。

薬局で買えるおすすめのスキンケア医薬品

薬局やドラッグストアでは、乾燥肌や肌荒れに対応した多くの市販薬や医薬部外品、化粧品が販売されています。ここでは、薬剤師としての経験と最新のエビデンス、ガイドラインに基づき、代表的な成分や製品についてご紹介します。

ヘパリン類似物質配合外用薬

ヘパリン類似物質は、皮膚の水分保持を助けるとともに、炎症を抑える作用もある成分です。もともとは医療機関で処方されていましたが、現在は薬局でも「第2類医薬品」や「指定医薬部外品」として購入できるようになっています。第2類医薬品とは、薬剤師または登録販売者の説明を受けて購入できる市販薬の区分です。

ヘパリン類似物質は「モイスチャライザー」に分類される保湿剤で、水分を肌の角質層に直接与えてうるおいを保持する効果をしめします。

代表的な市販品には「HPクリーム」などのヘパリン類似物質配合外用薬があります。なお、「ヒルドイド」は医療機関で処方される医療用医薬品であり、市販品とは異なります。これらの製品は、肌の乾燥や粉吹き、かゆみ、ひび割れなどの改善に効果が期待できます。特に、皮膚が乾燥しやすい高齢者やアトピー性皮膚炎傾向のある方にもよく使われています。

ヘパリン類似物質配合外用薬は、顔や体のどちらにも使うことができますが、顔に使う場合は、目や口のまわり、粘膜への塗布は避けてください。また、傷や炎症が強い部分には慎重に使用しましょう。刺激を感じる場合はワセリンを選択してください。発心、発赤、かゆみ、紫斑が出る場合は中止してください。最近の臨床研究でも有効性が確認されており、日本皮膚科学会などのガイドラインでも乾燥性皮膚炎に対する第一選択肢の一つとされています。

使用の目安は、1日2~3回、乾燥や肌荒れが気になる部分にやさしくなじませることです。まれに出血傾向のある方や抗凝固薬を使用中の方は、ごくまれに皮下出血などが生じる可能性が指摘されていますが、外用薬の通常使用で全身的な出血リスクは極めて低いとされています。念のため、心配な方は医師や薬剤師にご相談ください。

尿素配合クリーム・軟膏

尿素は、角質層に水分を引き寄せる保湿成分です。10〜20%濃度の尿素配合クリームや軟膏は、硬くなった皮膚や手足のひび割れ、かかとや肘・膝のガサガサなどに効果的です。尿素には古い角質を柔らかくする作用もあり、肌表面をなめらかに整えます。

ただし、尿素配合製剤は傷口や炎症部位、ひび割れが強い部分には刺激になることがあるため、使用を避けるか、医師の判断を仰ぎましょう。顔や敏感な部位には低濃度(10%程度)の製品を選ぶか、薬剤師や医師にご相談ください。また、アトピー性皮膚炎など一部疾患では、ガイドラインで尿素の使用が第一選択でない場合もありますので、症状に合わせて選択しましょう。

尿素配合クリームは、長年にわたり欧米や日本の臨床現場で乾燥肌や手足の荒れ、加齢による乾燥などに使われてきた実績があります。ただし、症状や部位によっては個別の判断が必要です。

ワセリン・セラミド配合製品

ワセリンは、皮膚表面に保護膜を作り、水分の蒸発を防ぐシンプルで効果的な保湿剤です。刺激がほとんどなく、乳幼児から高齢者まで幅広く使えます。無香料・無着色の純粋なワセリンは、敏感肌やアレルギー体質の方にも使用できます。

ワセリンは「エモリエント」に分類される保湿剤で肌からの水分蒸発を防いで角質層を柔らかくする効果があります。

セラミドは、皮膚の角質層に存在する脂質で、細胞同士の隙間を埋める「接着剤」のような役割を持ち、バリア機能の維持に重要です。セラミド配合製品(多くは化粧品ですが、一部医薬品もあります)は、乾燥でバリア機能が低下した肌にうるおいを与え、外部刺激から守る働きがあります。近年の研究でも、セラミド外用剤の継続使用で皮膚水分量が増え、乾燥症状の改善が報告されています。

ワセリンやセラミド配合製品は、顔・体・手足など全身に使えるものが多く、赤ちゃんのオムツかぶれ予防にも利用されています。塗布後にベタつきが気になる場合は、適量を薄くのばして使うと快適です。

その他のおすすめ成分

乾燥や肌荒れ対策の医薬品には、このほかにもビタミンE、グリチルリチン酸、アラントインなどの成分が配合されているものもあります。ビタミンEやグリチルリチン酸、アラントインは、軽度の炎症やかゆみを和らげる成分として配合されることが多いですが、症状が強い場合や広範囲の場合は医師の診断が必要です。市販薬で対応しきれない場合は、早めにご相談ください。

スキンケア医薬品の使い方と注意点

スキンケア医薬品は、正しく使うことで効果を十分に発揮します。反対に、誤った使い方や過度な使用は、かえって肌トラブルを招くこともあるため、次のポイントを意識しましょう。

適切な使用頻度とタイミング

保湿剤は、1日2〜3回、特にお風呂上がりや手洗い後など、肌がまだ湿っているときに塗るのが効果的です。乾燥が強い部分には、こまめに重ね塗りしても大丈夫です。塗布量の目安は、米粒大を指先にとり、薄く均一に広げます。

尿素配合製剤やヘパリン類似物質配合外用薬は、継続して使うことで効果が高まりますが、症状が改善した場合も、必要に応じて保湿ケアを続けましょう。長期間使用する場合やご不安な点がある場合は、医師や薬剤師にご相談ください。

顔・体・手足など部位ごとの使い分け

顔や首は皮膚が薄く敏感なので、低刺激性のワセリンやセラミド配合製品が向いています。尿素配合クリームは、手足やかかとなど角質が厚い部分に使うと効果的です。ヘパリン類似物質配合外用薬は、顔・体どちらにも使えますが、顔面使用時は目や口まわりなど粘膜への使用を避けてください。

赤みや炎症、かゆみが強い場合は、ビタミンEやグリチルリチン酸配合製品を選ぶと、症状の緩和が期待できます。どの製品を選べばよいか迷ったときは、薬剤師にご相談ください。

副作用や注意事項

スキンケア医薬品は比較的安全性が高いですが、まれに発疹やかぶれ、かゆみなどの副作用が出ることがあります。初めて使う製品は、腕の内側など目立たない部分に少量塗って24時間様子を見て、異常がないか確認することをおすすめします。

尿素配合製剤は、傷口や炎症部位、ひび割れがひどい部分には刺激となるため避けましょう。部位や症状によっては、医師の判断が必要な場合もあります。また、ヘパリン類似物質配合製剤は、出血しやすい方や抗凝固薬を使っている方は、まれに皮下出血などが起こる可能性がありますが、外用薬の通常使用で全身的な出血リスクは非常に低いとされています。念のため注意しつつ、不安がある場合はご相談ください。

妊娠中や授乳中でも使える製品が多いですが、念のため気になる場合は、医師や薬剤師にご相談ください。小児や高齢者でも使用可能な製品が多いですが、個々の体質や皮膚の状態に合わせて選ぶことが大切です。

市販薬で対応できない場合の目安

次のような場合は、市販のスキンケア医薬品だけで対応せず、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 2週間以上使用しても症状が改善しない
  • かゆみや赤み、ひび割れが広範囲に及ぶ
  • 痛みや腫れ、水ぶくれなどが現れる
  • 乾燥や肌荒れが繰り返し悪化する
  • アトピー性皮膚炎やアレルギー体質で症状が重い

市販薬は軽度から中等度の乾燥や肌荒れのケアが中心です。症状が重い場合や、自己ケアで対応できないと感じた場合は、医師による診断と治療が必要です。

まとめ:正しいスキンケアで乾燥・肌荒れを予防しましょう

乾燥や肌荒れは、生活習慣や環境の影響を受けやすいものですが、早めの対策と適切なスキンケア医薬品の活用で、症状の悪化を防ぎ、健康な肌を保つことができます。薬局で手軽に購入できる医薬品には、ヘパリン類似物質、尿素、ワセリン、セラミドなど、信頼性のある成分が多く含まれています。

ご自身の肌質や症状に合った製品を選び、正しい使い方を守ることで、安心してスキンケアを続けることができます。症状が長引いたり悪化した場合は、無理をせず皮膚科専門医や薬剤師にご相談ください。

ビーソフテンαローション

肌をしっとり潤して保護。

ヘパリン類似物質0.3%配合のローションタイプ〈第2類医薬品〉

使用前に添付文書をよく読み、用法・用量を守りましょう。

承認効能:皮膚の乾燥・角化症など

※症状が改善しない場合は医師・薬剤師へ

おすすめの記事