
「お薬手帳はなんでもいい?」紙のお薬手帳の選び方と活用法【2025年11月最新情報】
お薬手帳を持つメリット
「お薬手帳」は、いつ・どの医療機関で・どんな薬を処方されたか、その期間などを記録するための手帳です。常に携帯することで以下のような利点があります。
- 服薬リスクの軽減: 過去の薬歴を一覧できるため、重複投薬や飲み合わせによる副作用のリスクを減らせます。
- 薬代の減額: 手帳を持参すると薬局で薬代が安くなるケースもあります。
- 手帳ありなら服薬管理料45点、手帳なしで59点なので差は14点
- 14点×10=140円、3負担なら40円安くなります(1円未満の四捨五入でややぶれる、30~50円安くなる)
- 緊急時の安心: 災害時など処方箋がなくても、手帳の記録をもとに現在服用中の薬を受け取ることが可能です。
このようにお薬手帳は常時携帯が推奨され、患者自身の安全と利便のために重要な役割を果たします。紙の手帳はスマホの電源切れなども心配無用で、医療者にもすぐ提示できる安心感があります。
現実的で安全な「紙とアプリの併用」をぜひおすすめしたいです。
紙のお薬手帳を選ぶポイント
紙のお薬手帳を選ぶ際は、耐久性・記載スペース・携帯性・デザインのバランスに注目しましょう。
- 耐久性(素材・製本): カバンの中で擦れたり長期間使うことを考えると、カバー付きや厚手のものが安心です。汚れに強く丈夫です。長く使いたい場合は耐久性重視で選びましょう。
- 記載スペース(ページ数・サイズ): 処方内容のシールを貼る欄が十分にあるか確認します。一般的なお薬手帳はA6サイズで約30~36ページ程度です。B6サイズなど大型の手帳は1ページに貼れるシール枚数が増えます。処方薬剤数が多い人や書き込みたい人に良い。
- 携帯性(大きさ・重さ): 「受診時に持ち忘れない」ためには携帯しやすさが重要です。ポケットや小さなバッグにも入るA6サイズは携帯に便利。最近は通帳サイズ(約9×14cm)のミニ手帳も。財布やパスケースに入り急な受診時でも忘れにくいでしょう。
- デザイン・質感(愛着): 愛着の持てるデザインかどうかも実は大切なポイントです。シンプルな無地の手帳ではつい家に置き忘れてしまう人も自分のファッションや持ち物に馴染むおしゃれなデザインを選べば、通院の憂鬱さも少し和らぐでしょう。結果的に愛着ある手帳は持ち歩き忘れの防止にもつながる。
自分のライフスタイルや好みに合った一冊を選ぶことが「最適なお薬手帳」への近道です。
無料のお薬手帳と市販品の比較
それでは具体的に、無料配布品と市販品、さらに自作する場合の違いを比較してみましょう。薬局で無料配布されるお薬手帳と、文具店やネットで購入できる市販のお薬手帳にはどんな違いがあるでしょうか。以下に主な点を比較します。
お薬手帳のA6とB6の比較
| サイズ | メリット | デメリット |
| 薬局で無料配布される手帳(A6サイズが主流) | - 無料でもらえる手軽さ。薬局で処方時に希望すれば基本的に入手可能。薄く軽量でかさばらず、携帯しやすい。基本的な薬歴管理機能は十分備えている。 | - ページ数が少なく小さい。通院頻度が高いと短期間で冊子が何冊も増えて管理が煩雑になる恐れ。デザインの選択肢が少ない。紙質・製本が簡易で耐久性は高くない。長期間使うと表紙の痛みやページ外れが起こりやすい。一冊を長く使う設計ではない。 |
| 市販のお薬手帳(A6サイズ等、価格数百円程度) | - デザインが豊富で選ぶ楽しさがある。人気キャラクターや動物柄、上品な花柄など多彩で、持つ喜びがモチベーションに。薬局配布品と同じ規格が多く、全国の病院・薬局で問題なく使用可能。カバー付きの商品もあり、診察券や保険証を収納できるポケット付きタイプも入手可能。汚れ防止やカード類の一括管理に役立つ。 | - 購入費用がかかる(数百円程度だが無料ではない点に注意)。気に入ったデザインが廃番になる可能性もあり、継続して同じシリーズを使いたい場合はまとめ買いを推奨。種類によっては装飾が多く厚みあり。携帯性が落ちる場合がある。通販限定品などは実物を確認できないため、レビューを参考に選ぶと良い。 |
| 市販のお薬手帳(B6サイズ等、大型タイプ) | -B6番はやや大きめ、処方内容が多い人に向く。大き目サイズなので視認性が高く読みやすい。市販品なのでデザインの選択肢もあり、落ち着いた柄から可愛い柄まで好みに合うものが見つけやすい。 | - 携帯性がやや劣る。A6に比べると大きく重くなるため、小さいカバンだとかさばる。取扱店舗が限られる場合がある。B6判のお薬手帳はA6ほど種類が多くないため、購入はネット通販が主になる傾向。価格が若干高めの場合も(目安500円前後~)。ただし1000円以内では購入可能 |
表1:無料配布のお薬手帳と市販品(A6/B6)の比較
薬局で無料配布されるお薬手帳と、市販のお薬手帳の比較。市販はありふれたA6サイズと、B6サイズを比較。【A6:105mm×148mm】文庫本や卓上カレンダーに使われるサイズ、【B6:128mm×182mm】横長の卓上カレンダーや手帳、青年漫画の単行本などに使われるサイズ。
上記のように、市販品は費用こそ発生しますがデザイン性・機能性で優れています。一方、無料手帳は手軽に入手でき必要十分な役割を果たします。「記録を長く一冊にまとめたい」「お気に入りのデザインで続けたい」という方は市販品を、「費用をかけず気軽に新調したい」方は無料配布品を、といった具合に自分の重視点で選ぶとよいでしょう。
オリジナル手帳を自作するアイデア
お薬手帳はラベルが貼れるノート型のものであればなんでもよいです。愛着をもって忘れず持ってこれるのであれば特に法的な縛りなどはありません。
自作・代用する際は、「お薬手帳」とひと目で分かるよう表紙に明記し、医療者が見て必要情報をすぐ把握できる工夫をすることが大切です。下記を1~2ページ目に記入しておけばお薬手帳として成立します。
- 氏名、生年月日、連絡先(住所・電話番号)、緊急連絡先
- アレルギー歴、副作用歴(薬剤名と症状)
- 主な既往歴(過去にかかった病気)
- かかりつけ医・薬剤師の連絡先
配布品や市販品以外に、自分でノートを用意してお薬手帳の代わりにする方法もあります。薬局で配布される公式手帳でなくとも必要事項が記載されていれば使用可能です。そこで、「もっと使いやすい形式にしたい」「オリジナルの手帳を作りたい」という場合の工夫を紹介します。
- 個人情報ページの準備: 自作する際は、万一に備えて持ち主の基本情報ページを最初に作っておきましょう。「名前・生年月日・連絡先・血液型・アレルギーや副作用歴・既往症・服薬中の薬のジェネリック可否」などを書いたページを用意します。市販のお薬手帳の表紙裏にある「あなたの大切な情報」をコピーして貼り付けても構いません。これらがあれば薬局や病院でも安心して受け付けてもらえます。
- 100均ノートで自作: 家に余ったノートや100円ショップの手帳でも、氏名や生年月日、アレルギー歴など必要情報が記入してあればお薬手帳として認められます。例えばB6サイズのノートにポケット付きカバーを付け、表紙に「お薬手帳」と名前を入れておけば立派なお薬手帳になります。自由なデザインで作れるのが魅力です。
- デコレーションで愛着アップ: お子さん用に自作する場合は、表紙を好きなキャラクターのシールやマスキングテープで飾ると喜んで使ってくれます。実例では、100円ショップの乗り物シールで表紙をデコり、PCで印刷したタイトル紙を貼ってオリジナル表紙を作ったケースがあります。兄弟が増えた際にも同じ方法で新しい手帳を作っており、成長に合わせてデザインを変えられる点も手作りの良さです。さらに、購入したノートの収納ポケットを活用すれば領収書や診察券も一時的に挟めて便利との声もあります。
- ルーズリーフ式や手帳型リフィル: 複数冊に分かれるのが嫌な方は、A5や6穴バインダーにルーズリーフを継ぎ足していく方法も考えられます。必要に応じページを追加できるため容量不足の心配がありません。市販でお薬手帳向けのリフィルが販売されている例もあります(診察券ホルダー付バインダー等)。ただし継ぎ足し過ぎると持ち歩きづらくなるため、定期的に不要ページを整理しましょう。
自作のお薬手帳を持参している人はまだ少数派ですが、問題なく受け付けてもらえます。市販品にはないサイズ・様式で作れるのが自作の利点なので、自分や家族にピッタリの一冊をぜひ工夫してみてください。
お薬手帳カバー・ケースの活用術
お薬手帳カバーや通院ケースを利用すると、手帳本体を綺麗に保ちつつ診察券類もまとめられて便利です。まずいつも行く薬局で販売しているものや100均などの安価なもので試して、自分に必要なカバーがどのレベルの耐久性や機能のものか感じてみるのがオススメです。カバーは合った方が良いと思います。カバーなしで一年も使えばもう結構ボロボロになります。
もし予算に余裕があれば、通販では1000~2000円程度でより高品質な専用ケースも選べます(撥水生地・ファスナーポケット・ストラップ付き等、多機能な商品が人気)。特に通院グッズを一括収納できるポーチタイプは、もはや「通院セット」として財布代わりにもなるとの評価もあります。
手帳カバーや通院ケースを選ぶ際は、
- 「診察券・保険証なども含めて必要なものが全て入るか」
- 「持ち歩いて負担にならない大きさか」
- 「出し入れのしやすさ」
等をチェックしましょう。特に病院受付で会計時にモタつかないよう、カード類を入れたまま手帳だけサッと取り出せるデザインが便利です。最近の専用ケースはカバー型ではなくファイル型になっており、カードはポケットに入れたまま、手帳だけスッと提出可能なものもあります。目的に応じて、シンプルカバーから多機能ポーチまで上手に活用してください。
お薬手帳を忘れず持参する工夫
せっかく自分に合ったお薬手帳を用意しても、肝心の受診日に忘れては意味がありません。最後に、お薬手帳の持ち忘れを防ぐアイデアをまとめます。
- 通院セットを作る: 保険証・診察券・お薬手帳など、通院に必要なものをひとまとめにして保管しましょう。複数のアイテムを別々に管理していると出発前にどれかを忘れがちですが、一つのポーチにセット化しておけば「それだけ持てばOK」なので忘れ物防止につながります。実際に整理収納の専門家も、透明メッシュポーチ等を活用して通院セットを準備しておくことを推奨しています。特にご高齢の方や家族の付き添いがある場合でも、決まった場所からサッと持ち出せて安心です。100円ショップや無印良品のケースで十分実践できます。
- 常にバッグに入れておく: 通院が定期的な方は、お薬手帳を日頃使うバッグに入れっぱなしにしておく習慣も有効です。急な体調不良で病院に行く際も慌てずに済みます。ただし手帳だけ入れても診察券を忘れては意味がないので、上記の通院セットごと常備するのが理想です。財布やスマホと一緒に入るサイズの手帳を選ぶのも手で、通帳サイズの手帳なら普段のバッグやポケットにも収まりやすく持ち歩きやすいでしょう。
- 目立つデザインや付箋でリマインド: 手帳を玄関に置いておく、カバンの取っ手に結んでおくなど物理的な工夫もありますが、忘れやすい方には派手なカバーやチャームも効果的です。お気に入りキャラの手帳を使い始めてから「可愛いのでお薬手帳を忘れなくなりました」という声もあるほど、心理的な効果は侮れません。また受診予定日を迎えたら、手帳に付箋やリマインダーを貼る習慣をつけ、「手帳持った?」「診察券OK?」と自分に問いかけるチェックリストを設けるのも良いでしょう。
- 服薬アドバイス欄も活用: 持参忘れを防ぐ直接策ではありませんが、お薬手帳を積極的に使いこなすこと自体が携帯意識を高めます。例えば処方薬について疑問があれば手帳の余白にメモし、次回医師や薬剤師に質問することで聞き忘れ防止になります。副作用が出た日時や体調の変化も記録しておけば、診察時に役立ちます。このように手帳を「自分の健康ノート」として有効活用すると、「あの情報を医師に見せたいから忘れず持って行こう」と自然に思えるようになるでしょう。
以上の工夫を凝らしつつ、常にお薬手帳を携帯する習慣を身につけることが大切です。お薬手帳は単なる薬の記録帳ではなく、自分の体調歴を蓄積した大事な医療情報ツールです。お気に入りの一冊を相棒にして、ぜひ積極的に活用してください。きっと服薬管理や通院の心強い味方になってくれるはずです。
紙のお薬手帳の強みと紙の方が向く人
結論から言うと、紙とアプリ(電子お薬手帳)のどちらが絶対に優れているとは言えません。生活スタイル、通院先の数、デジタル機器の習熟度、災害対策などで答えは変わります。「見せたい時に、正確な情報を確実に提示できるか」が選び方の基準です。この視点で、薬剤師の立場から紙とアプリの長所・短所をわかりやすく解説し、現実的で安全な“併用(ハイブリッド)”のコツも紹介します。
紙の最大の強みは「その場で確実に開けること」です。停電、通信障害、バッテリー切れなどが起きても、紙は読めます。災害時の医療現場では身元確認や既往歴、服用薬の把握が重要で、紙は避難所や救護所で即座に共有・追記でき、現場の混乱に強いです。
もう一つの強みは処方箋や検査値のコピーを挟む、気になる症状を大きく書くなど自由度が高く、文字サイズも調整できます。高齢の方やスマホ画面が見づらい方には紙が安心で、医療者も外来で素早く目を通せます。
紙は「家族で共有しやすい」点も優れています。介護で付き添う家族が持ち歩け、入院や施設入所時にもまとめて提出できます。複数の医療機関に通う人は、紙一冊に集約しておくと薬の重複や相互作用のチェックがしやすくミスが減ります。
一方で弱点もあります。最新の薬が反映されるかどうかは本人の自己管理によるところ、市販薬が漏れやすいこと、雨濡れ・破損・紛失のリスク、手書きが読みにくい、検索できないため過去の履歴を遡るのに時間がかかる点などです。
紙が向くのは次のような方です。
- 持ち忘れない、失くさない、自己管理がマメな方
- ゆえにお薬手帳の内容が常に最新の方
- スマホ操作に自信がない、または携帯しない方
- 目が疲れやすく、大きな文字で見たい方
- 介護や小児で家族・施設・学校など紙での共有が中心の方
- 災害に備えてオフラインで確実な媒体を持ちたい方
紙を使うコツは常に“最新版”に保つことです。薬局で処方ごとにシールを貼ってもらう、市販薬もメモする、アレルギー・副作用歴は表紙に大きく書く、日付を入れる、退院サマリーやワクチン記録のコピーを挟むなど。整理の目安は「見開き2ページで今の全体像が一目で分かる」ことです。
電子お薬手帳(アプリ)の利点と注意点
アプリの強みは「自動」「検索と共有」です。
薬名や用量、日付、副作用メモをキーワードで瞬時に探せ、処方データを取り込めるアプリなら入力の手間を減らせます。服薬アラーム、受診リマインダー、領収書や検査結果の画像保存など管理機能も充実します。リマインダーなど一部のデジタル介入はアドヒアランス(処方どおりに薬を飲み続けること)向上に有用な場合があります。
日本でも電子処方箋の導入が進んでいますが、これは医療機関・薬局間で処方情報をやり取りする仕組みで、患者アプリと自動連携するとは限りません。連携や閲覧には本人確認(例: マイナンバーカード)や患者の同意が必要で、対応状況は地域や施設で異なります。
バッテリー切れや圏外、アプリ障害が重なると情報を提示できない、薬局が対応していないと自動取り込みができず手入力が必要になる、個人情報の取り扱いに関するリスクなどです。提供元のセキュリティ対策(暗号化、認証、アクセス管理、第三者提供の有無)や規制対応を確認してください。二要素認証(ID/パスワードに加えて端末や生体情報などで追加認証する方式)対応は重要です。
操作性も重要です。自分が見やすいものにしましょう。アプリを使うことが目的になると苦痛になってしまいます。
アプリが向くのは次のような方です。
- スマホを日常的に使い、バッテリー管理やアップデートが苦にならない方
- 複数の病院や薬局を利用し、検索や共有の利便性を重視する方
- 服薬アラームや画像保存、カレンダー連携などを活用したい方
- 家族とデータ共有し、見守りや遠隔サポートを行いたい方
個人情報・セキュリティ
医療情報の保護は最優先です。お薬手帳アプリは病名、検査値、アレルギー、妊娠・授乳、メンタルヘルスなど機微なデータを扱うため、漏えい時の被害は大きくなります。確認すべきは何か。
第一に通信と保存の安全性です。通信はTLSなど強固な暗号化が望ましく、端末内保存も暗号化され画面ロックや生体認証と連動しているか、二要素認証に対応しているかを確認しましょう。クラウド保管ならデータセンターの所在、バックアップ頻度、障害時の復旧手順が公開されているかも重要です。
第二にデータ取り扱いポリシーです。個人を特定できる形で第三者に提供しないか、広告目的で利用しないか、外部解析ツールに渡す際の匿名化や同意取得が明記されているかを確認します。退会時にデータを完全削除できるか、出力して手元に残せるかも重要です。
第三に互換性です。薬局側の連携方法はQRコードなど複数ありますが、自動取り込みや他社アプリへの移行可否は各アプリ・薬局・ベンダーの対応状況に依存します。引っ越しや転院時に他社アプリへ移せるか(エクスポート形式)、紙に印刷できるかで移動の自由が守られます。相互運用性が弱いと一から入力し直す必要が出ます。
紙の個人情報にも注意が必要です。落としたり写真に映り込んだりすると氏名や病名が漏れます。カバーで隠す、持ち歩く際は内ポケットに入れる、自宅では施錠できる場所で保管するなど基本を守りましょう。家族と共有する場合は見せる範囲を事前に話し合い、本人(未成年は法定代理人)の同意や閲覧権限の最小化を心がけてください。
また、セキュリティや法令の面では日本独自の確認が必要です。個人情報保護法や厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」などに準拠しているか、PHR(個人向け健康記録)関連のガイドラインも参考にしてください。アプリの機能によっては「プログラム医療機器」に該当する可能性があるため、提供者の規制適合性(医療機器認証の有無など)を確認することを推奨します。
医療安全の観点では電子化が万能ではありません。入力ミスやデータ未登録、システム障害などデジタル固有の落とし穴もあります。重要なのは「ダブルチェックの文化」です。患者と医療側の両方が最新の薬歴を確認し合い、不一致があればその場で修正することが大切です。
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おすすめは併用、実践イメージ
現実的で安全なのは「紙とアプリの併用」です。普段はアプリで効率的に管理し、災害や電池切れに備えて紙に要点の写しを常に持つ。紙主体の方は家でアプリに写真を保存し、紛失や水濡れのバックアップにします。ハイブリッドは一方の弱点をもう一方で補います。
実践のコツを場面別にまとめます。
日常の外来や薬局では、アプリで最新処方を取り込み、紙の見開きにお薬手帳のラベルを貼ってもらいます。サプリ、市販薬はアプリのメモ欄と紙の余白に両方記載。アレルギー歴、副作用歴、妊娠・授乳、透析、体質など重要事項は紙の表紙に書き、アプリではプロフィール先頭に固定表示すると双方で要点が確認できます。
入院や手術時は、院内で薬剤師の持参薬確認が行われます。お薬手帳を見せ、アプリで詳細を補足。マイナ保険証で受付をしておくと高額療養費も適用されて入院費用が抑えられるとともに、薬局での調剤歴や病院で投与された注射の履歴なども病院側が参照できます。
在宅医療や介護では家族やケアマネ、訪問看護との共有が鍵です。紙は冷蔵庫の扉やファイルに固定して誰でも見られるようにし、アプリは家族共有機能で関係者に閲覧権限を付与します。急変時は紙を救急隊に手渡しつつアプリで直近の処方歴やアレルギーを確認するなど、二つのルートを用意すると吉。
災害対策としては、最低限の薬情報をお薬手帳にまとめて防水しておくと安心です。氏名、生年月日、連絡先、主治医、アレルギー、持病、使用薬、中止薬と理由、ワクチン歴、使用中の医療機器などを記載し、アプリのPDF出力で作るのも有効です。オフラインでも見られるようスマホに保存しておきましょう。
高齢の方や操作に不安がある方は家族や薬剤師のサポートが大切です。薬局でお薬手帳の整理やアプリの初期設定、機種変更時の移行を手伝ってもらい、「紙とアプリの両方を使っている」と医療者に伝え、外来で確認時間を少し取ってもらいましょう。医療はチーム戦で、同じ情報を共有できればミスは確実に減ります。
最後に選び方の指針です。A:災害対策や家族共有を重視するなら紙をベースにアプリでバックアップ、B:検索性と通知を重視するならアプリをベースに紙で要点を携行するのが現実的です。大事なのは「あなたの生活に馴染むこと」「続けられる運用」を見つけることです。
お薬手帳の目的は“持つこと”ではなく“役立てること”です。見せたい時にすぐ見せられ、最新で正確、要点が一目で分かれば紙でもアプリでも正解です。二つを組み合わせればより強くなります。
“あなた仕様”のお薬手帳づくりをおすすめします。







