夏バテで食欲がないとき、消化酵素薬と健胃薬はどう選ぶ?

夏バテで食欲がないとき、消化酵素薬と健胃薬はどう選ぶ?

【結論】症状に合わせて薬を選択

夏バテは病名でなく、食欲不振の原因は消化不良から脱水まで様々なため

  • IBS対象試験ではプロバイオティクス29種中12種(41%)で効果示されず
  • 来局者は消化酵素薬希望でも実際は便秘や胸やけが主症状の例がある
  • 食前後の症状に加え水分摂取・発熱・便異常・体重変化も確認し薬剤師に相談を

「暑いから食欲がないだけ」と思っていたのに、数日たっても食事が進まない。冷たい麺なら食べられるものの、食後は胃が重い。夜中に暑さで目が覚め、朝は水さえ飲みたくない。このようなときは、すぐに胃腸薬を選ぶより、まず何が起きているかを確かめる必要があります。

意外かもしれませんが、「夏バテ」は一つの病名ではありません。暑さによる疲れ、汗による水分不足、食事量の低下、睡眠不足などが重なった状態を広く指す言葉です。そのため、食欲不振の原因がすべて胃にあるとは限りません。脱水、感染症、薬の副作用、胃潰瘍などでも、同じように食べられなくなることがあります。

消化酵素薬と健胃薬は、どちらが強いかを比べる薬ではありません。消化酵素配合薬には、食べ過ぎなどに伴う消化不良や胃もたれを効能とする製品があります。健胃薬は、食欲不振や胃もたれなどを効能とする製品群です。夏の食欲不振に対する両者の優劣は一律に決められないため、症状と添付文書の効能を照らすことが大切です。

夏バテで食欲がない原因を確認:胃腸の不調か別の病気か

食欲が落ちたときは、「いつから」「何を食べるとつらいか」「ほかにどんな症状があるか」を確認します。暑い日に大量の汗をかいた後からだるくなり、口が渇き、尿が少ないなら、胃腸薬より水分と電解質(ナトリウムなど、体内の水分量を保つ成分)の補給が先です。

脱水が進むと、口の渇きだけでなく、頭痛、めまい、強い疲れ、吐き気が現れることがあります。吐き気があるから胃薬、と決めつけると、必要な水分補給が遅れます。一度に大量に飲むと気持ち悪くなる場合は、少量ずつ回数を分けて飲みます。意識がぼんやりする、自力で飲めない、倒れるほどふらつく場合は、救急要請を検討してください。

胃腸の症状も具体的に分けてみましょう。「食後に胃が重い」「脂っこい物の後につらい」「げっぷが増えた」という訴えは、消化不良に近い症状です。「空腹感がなく、食べ始められない」「少量でいっぱいになる」という訴えでは、食欲低下が中心かもしれません。ただし、「胃が動かない感じ」は本人の感覚であり、胃の運動低下という診断ではありません。胸やけ、みぞおちの痛み、吐き気、下痢、便秘の有無も重要です。

症状だけで病名を決めることはできません。例えば、慢性膵炎(すい臓に長く炎症が続く病気)などによる膵外分泌機能不全では、消化酵素が腸へ十分に届かず、脂肪便、下痢、腹部膨満、体重減少、栄養不足などが起こります。診断には便中エラスターゼ検査などが使われ、市販の胃腸薬だけで判断する病気ではありません。慢性膵炎、膵臓の手術歴、膵がんなどがある人では、とくに医療機関での評価が必要です。[11]

下痢が続く場合も、「暑さで胃腸が弱った」とは限りません。慢性下痢の診療では、薬、食品、感染症、全身の病気、腸そのものの病気、胆汁酸性下痢などを先に区別します。原因がはっきりしない機能性下痢(検査で大きな異常が見つからないものの、下痢が続く状態)では、生活や食事の調整が第一段階ですが、原因の確認を省いてよいわけではありません。[1]

腹痛と便通異常を繰り返すなら、過敏性腸症候群、略してIBS(腸に目立つ病変がなくても、腹痛と便通異常を繰り返す病気)も候補になります。IBSの診療では、警告症状や危険因子、通常検査の異常がある場合に大腸内視鏡検査が検討されます。治療は食事、行動の調整、腸に作用する薬を組み合わせて段階的に進めるため、食欲不振だけを健胃薬で対処する方法とは異なります。[2]

夏には冷たい飲食物を取る機会が増えます。しかし、冷たい物を食べたという事実だけで、「胃の冷え」を病名のように扱うことはできません。炭酸飲料、アルコール、脂肪の多い料理を短時間に取ったことや、寝る直前に食べたことが、胃もたれにつながる場合もあります。何を口にした後に悪化したかを記録すると、薬を選ぶ前に原因を減らせることがあります。

服用中の薬にも目を向けてください。薬による胃腸症状は珍しくありません。特にNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬。痛みや炎症を抑える薬)は、胃や十二指腸の粘膜を傷つけ、潰瘍の原因になることがあります。NSAIDsによる潰瘍では、原因薬を中止して潰瘍治療を行い、中止できない場合はPPI(胃酸の分泌を強く抑える薬)が用いられます。自己判断で急に中止せず、処方した医師や薬剤師へ相談してください。[3]

抗菌薬、糖尿病治療薬、鉄剤などでも、吐き気や下痢、胃部不快感が出ることがあります。ただし、どの薬が原因かは、服用開始日、用量、症状が始まった日を照らさなければ判断できません。市販の胃腸薬を追加すると、かえって経過が分かりにくくなる場合があります。お薬手帳や服用中の薬の写真を薬局で見せると、確認が速くなります。

臨床現場では、「食欲がない」という一言の裏に、胃もたれ、吐き気、便通異常、脱水、薬の副作用が重なっていることがあります。MogiMed編集部の見解では、商品名を探す前に、最もつらい症状と水分が取れるかを確かめることが、安全なセルフケアの第一歩です。

消化酵素薬と健胃薬はどう使い分けるか

消化酵素配合薬には、食べ物を小さな成分へ分ける働きを補う成分が入っています。製品によって、でんぷん、たんぱく質、脂肪などの消化を助ける酵素の種類や組み合わせが異なります。食べ過ぎなどに伴う一時的な消化不良や胃もたれを効能とする製品があります。

消化酵素薬は、食欲を強制的に出す薬ではなく、脂っこい食事後の不調すべてに効くとも限りません。食後の胃もたれや消化不良が中心で、製品の効能と症状が合えば選択肢になります。一方、水分不足や発熱で何も食べたくない場合は、消化酵素を補っても原因への対処にはなりません。

消化酵素の種類、活性、剤形は製品ごとに異なります。「酵素」と大きく表示されていても、中身や効能が同じとは限りません。また、市販の消化酵素薬と、膵外分泌機能不全に対して医師が処方する膵酵素補充療法は、目的や用量管理が異なります。痛みを繰り返す人や、体重減少、脂肪便がある人が、市販薬だけで代用するのは適切ではありません。[11]

健胃薬は、苦味や香りを持つ生薬(植物などを薬用に加工したもの)を配合し、食欲不振や胃もたれなどを効能とする製品群です。代表的な生薬には、製品によってセンブリ、ケイヒ、ウイキョウなどがあります。配合成分や効能は製品ごとに異なり、すべてが同じ仕組みで働くわけではありません。また、医療用の胃運動改善薬と同じものでもありません。

苦味や香りのある成分を含むため、服用方法が「食前」または「食間」と指定される製品もあります。食間とは、食事中という意味ではなく、一般には食後およそ2時間が目安です。ただし、実際には各製品の添付文書に従います。購入時に「いつ飲む薬ですか」と確認するだけでも、使い方の誤りを減らせます。

空腹感が乏しく、添付文書に食欲不振が効能として記載されている場合、健胃薬は選択肢の一つです。ただし、食前から食べられないという理由だけで選んではいけません。脱水、発熱、薬の副作用、全身の病気などが隠れていることもあります。また、生薬だから誰にでも安全とは限りません。植物へのアレルギーがある人、妊娠中や授乳中の人、治療中の病気がある人は、購入前に薬剤師へ相談してください。

市販の胃腸薬には、消化酵素や健胃生薬に加え、制酸成分(胃酸を中和する成分)、胃粘膜保護成分、消泡成分(胃腸内の泡を壊してガスを減らす成分)などを一緒に含む複合薬があります。成分が多いほど優れているわけではありません。不要な成分まで取ると、副作用や重複服用の可能性が増えます。

例えば、胸やけが主な症状なら、消化酵素や健胃成分より、胃酸に対応する薬が検討されることがあります。しかし、胸の痛みが締め付けるように続き、冷や汗や息苦しさを伴う場合は、胃酸の問題と決めつけてはいけません。心臓の病気でも似た症状が起こるため、救急要請を含む緊急対応が必要になることがあります。

反対に、食欲不振と下痢が中心なら、健胃薬だけで様子を見る前に、発熱、血便、強い腹痛、周囲の同様症状、直前の食事、旅行歴を確認します。このような症状がある下痢では、感染症を含む原因の確認が必要です。自己判断で下痢止めや胃腸薬を追加せず、医師または薬剤師へ相談してください。慢性下痢のガイドラインでも、原因のある二次性の下痢を先に見分ける流れが示されています。[1]

胃腸薬を選ぶときは、次のように症状と効能を照らすと分かりやすくなります。

  • 食後のもたれや一時的な消化不良が中心:効能が合う消化酵素配合薬が選択肢です。ただし、痛みを繰り返す場合や体重減少があれば受診します。
  • 食欲不振が中心:食欲不振を効能とする健胃薬が選択肢です。発熱や脱水、薬の副作用が疑われる場合は、原因への対応を優先します。
  • 胸やけ、強い吐き気、下痢、便秘が中心:消化酵素薬や健胃薬に決めつけず、症状に合う対応を薬剤師と検討します。

「食前から食欲がないか、食後に症状が強くなるか」は、原因を整理するための質問です。ただし、これだけで薬を一対一に決めることはできません。食前から食べられない場合は脱水、発熱、薬の副作用などを確認します。食後につらい場合も、痛み、胸やけ、嘔吐、便の異常、体重減少がないかを確かめます。

セルフケアでは、薬だけで食欲を元に戻そうとしないことも大切です。一度に通常量を食べるのではなく、少量を分けて取ります。おかゆや麺だけに偏り続けると、たんぱく質やミネラルが不足しやすくなります。卵、豆腐、白身魚など、食べやすい食品を少量ずつ組み合わせましょう。

「食べられないから、せめて栄養ドリンクを」と考えるかもしれません。しかし、製品によって糖分、カフェイン、アルコールの有無が異なります。カフェインを夕方以降に多く取ると睡眠を妨げ、翌日に疲れが残ることがあります。栄養ドリンクを食事や経口補水液の代わりにしないでください。

水分補給では、水だけで足りる場面もありますが、汗を多くかいたときや下痢・嘔吐があるときは電解質も失われます。経口補水液は、脱水時に水分と電解質を補うための飲料です。日常の清涼飲料水として大量に飲むものではありません。塩分や糖分の制限を受けている人は、医師や薬剤師へ相談します。

食欲低下と便秘が一緒に起きることもあります。慢性便秘では、まず病気や薬が原因となる二次性便秘を区別し、機能性便秘では生活習慣と食事の改善が第一段階です。薬では浸透圧性下剤(腸内に水分を引き込み、便を軟らかくする薬)が最初の候補とされ、刺激性下剤は必要時の使用と位置付けられています。胃が重いから健胃薬を足すだけでは、便秘そのものは解決しません。[4]

なお、整腸薬に含まれるプロバイオティクス(健康への良い作用を期待して利用する生きた微生物)は、どれも同じではありません。成人IBSを対象としたレビューでは、29種類の菌株・用量別製剤のうち12種類、41%で、症状や生活の質への利益が示されませんでした。また、特定の菌株や用量が一貫して有効とは結論できませんでした。[9]

別のレビューでも、プロバイオティクスの効果は菌株と対象疾患によって異なると報告されています。選ぶ際は、菌の名称だけでなく、目的、製剤、用量、品質管理、保存期限を見る必要があります。[13]「胃腸に良さそう」という理由だけで複数製品を重ねるより、主な症状と目的を一つに絞って選ぶほうが合理的です。

市販薬は添付文書の用法・用量を守って使い、記載された期間までに改善しない場合や、途中で悪化した場合は中止して相談してください。効かないからといって、服用回数や量を自己判断で増やしてはいけません。箱や添付文書にある「相談すること」の欄も、使用前に確認しましょう。

臨床現場では、消化酵素薬を求めて来局した人から詳しく聞くと、主な症状が便秘や胸やけだったということがあります。MogiMed編集部の見解では、「食前と食後のどちらがつらいか」は薬を決める答えではなく、原因を探る入口です。水分摂取、痛み、発熱、便の異常も合わせて確認しましょう。

薬局・薬剤師に相談したいケースと受診の目安

薬局で相談するときは、「夏バテに効く胃腸薬が欲しい」だけでなく、症状を具体的に伝えてください。食欲低下が始まった日、食後の胃もたれの有無、痛む場所、便の状態、発熱、嘔吐、体重変化を伝えると、セルフケアが可能か判断しやすくなります。

服用中の薬やサプリメントも重要です。市販の胃腸薬どうしには、同じ制酸成分や生薬が含まれることがあります。これは重複服用(同じ作用や成分の薬を重ねて飲むこと)につながります。また、相互作用(薬どうしが影響し合い、効き目や副作用が変わること)が問題になる場合もあります。

特に、胃潰瘍になったことがある人がNSAIDsや低用量アスピリンを服用している場合は注意が必要です。潰瘍歴がありNSAIDsを使う患者では、PPIなどによる再発予防が推奨されています。潰瘍歴があり低用量アスピリンを使う患者でも、PPIまたはボノプラザンによる予防が推奨されています。[3]市販薬を追加する前に、処方内容を医師や薬剤師に確認してもらいましょう。

高齢者、妊娠中・授乳中の人、子ども、腎臓病や肝臓病がある人は、薬の選択に個別の配慮が必要です。成人用の市販薬を子どもに量だけ減らして飲ませることは避けてください。子どもの機能性便秘にも年齢に応じた評価と治療の手順があり、乳児と年長児では診療の流れが分けられています。[5]

意識がおかしい、自力で水分を取れない、胸の圧迫感に冷や汗や息苦しさを伴う、吐血した、強い腹痛が急に悪化した場合は、救急要請を検討してください。本人が運転して受診するのは避け、安全を確保します。

次の症状がある場合は、当日中の受診を検討してください。

  • 黒いタール状の便や血便が出る
  • 嘔吐を繰り返し、水分が保てない、尿が著しく少ない
  • 発熱を伴い、ぐったりするなど全身状態が悪い
  • 腹部が硬い、痛みが増している、黄疸がある
  • 強いめまいやふらつきがあり、立っているのが難しい

食欲不振が続く、意図しない体重減少がある、脂っぽく流れにくい便が出る、下痢や夜間の症状が長引く場合は、早めに外来を受診してください。添付文書どおりに市販薬を使っても改善しない場合も、同じ薬を続けず相談します。

黒い便は、鉄剤や一部の食品でも起こりますが、消化管出血でも見られます。自己判断が難しいため、服用薬と便の状態を伝えて相談してください。血を吐いた、ふらつきや冷や汗がある、顔色が悪い場合は、緊急性が高い可能性があります。

「何日続いたら受診すべきか」は、症状の強さや体の状態によって変わります。軽い食欲低下でも、水分が取れない場合は早い対応が必要です。一方、水分が取れていても、症状が長引き、体重が落ちている場合は検査が必要になることがあります。日数だけでなく、飲めるか、尿が出ているか、体重が減っていないかを見てください。

がん治療中や治療後の人では、さらに慎重な判断が必要です。がん治療による胃腸症状は、症状だけでは原因を区別しにくく、複数の原因が同時に存在する場合があります。試した治療で速やかな改善がなければ、検査による原因確認が必要だとされています。[18]「夏だから」と決めつけず、治療を受けている医療機関へ連絡してください。

慢性膵炎、膵臓の手術歴、長期間の糖尿病がある人で、食欲低下に加えて体重減少、腹部膨満、脂肪便がある場合も受診が必要です。膵外分泌機能不全は見逃されることがあり、症状だけでなく検査を用いて評価します。[11]

受診時には、症状の記録が役立ちます。いつから食べられないか、1日に飲めた量、尿の回数、体温、便の色と回数、服用した市販薬をメモしてください。便や吐物の写真が診療の助けになることもあります。恥ずかしがらず、判断材料として見せてください。

臨床現場では、「医師にうまく説明できなかった」と悩む人が少なくありません。MogiMed編集部の見解では、病名を推測して話す必要はありません。「昨日から水分がコップ2杯しか取れず、尿は1回」「3日で体重が2キロ減った」のように、時間と量で伝えるほうが役立ちます。

まとめ:夏バテの食欲不振は胃腸薬を症状に合わせて選ぶ

夏の食欲不振では、まず水分が取れるか、発熱、強い痛み、嘔吐、便の異常、薬の副作用がないかを確認します。暑い時期に始まった症状でも、すべてが夏バテとは限りません。緊急症状があれば、胃腸薬によるセルフケアより救急対応や受診を優先します。

食べ過ぎなどに伴う一時的な消化不良や胃もたれでは、効能が合う消化酵素配合薬が選択肢です。食欲不振を効能とする健胃生薬配合薬もありますが、食欲低下の原因そのものを治すとは限りません。どちらが優れているかではなく、添付文書の効能と自分の主な症状が合うかを確認しましょう。

水分と電解質を補い、食事を少量ずつ取り、休息を確保することも欠かせません。市販薬は添付文書どおりに使い、記載された期間までに改善しない場合や、途中で悪化した場合は、薬剤師や医師へ相談してください。

「食前から食欲がないか、食後に症状が強くなるか」は、原因を整理する手掛かりです。ただし、食前なら健胃薬、食後なら消化酵素薬と機械的には決められません。水分不足、発熱、痛み、胸やけ、便の異常、体重減少なども合わせて確認する必要があります。

夏バテで食欲がないときの胃腸薬は、商品名や「万能そう」という印象ではなく、体調、主な症状、各製品の効能を照らして選ぶのが基本です。薬剤師の立場から見ると、「いつから」「水分は取れるか」「食前と食後のどちらでつらいか」「痛みや便の異常はないか」を伝えると、必要な薬と受診の必要性を判断しやすくなります。

参考文献

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  7. [11] Whitcomb D. et al. (2023). AGA Clinical Practice Update on the Epidemiology, Evaluation, and Management of Exocrine Pancreatic Insufficiency: Expert Review. Gastroenterology. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37737818/ (Accessed: 2026-07-25)
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  9. [18] Andreyev J. et al. (2025). British Society of Gastroenterology practice guidance on the management of acute and chronic gastrointestinal symptoms and complications as a result of treatment for cancer. Gut. Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40068855/ (Accessed: 2026-07-25)
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